支援した企業・団体
企業名(組織名) | ITC工業 |
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クライアント種別 | 民間企業 |
業種 | 製造業 |
所在地 | 福井市A丁目B-C |
担当者 | テスト 太郎 |
FISA支援メンバー
栃川昌文
清水昭彦
支援内容
■業態の変化とともに、IT化によるシステムづくりを徐々に推進
当社のIT化の現況は、業務の中にITを取り込みながらシステム構築をすすめているところです。
まず、会社概要についてお話しいたします。昭和49年設立、最初は下請の板金の仕事が主でしたが、オイルショックの影響で仕事が激減したことから、遊園地の遊具機器など金属加工の分野に転換いたしました。遊戯機械のマーケットもパラダイムの変化で将来性が望めないと思っていたところ、ある時、水処理装置のプラント業務を行なっている会社から、非常に温泉成分の強いところに製品を納める仕事がありました。温泉成分によっては鉄製・ステンレス製などの金属製品が腐食して破損してしまいます。そこで、腐食しない軽い素材、つまりFRPを使ったら市場に受け入れられるのではないかと考えて、FRPタンクを開発して製造したのが現在の業務に転換したきっかけです。このように業態を変化させていく中で、”町工場からメーカーへ”という目標を掲げて展開するにあたり、自社製品の開発、製造から販売までのシステムが必要になりました。そこでコンピュータを活用してシステムを少しずつ作り始めたわけです。IT化を進めるにあたり、最初に導入したソフトは、買掛、売掛を見るTKCの販売ソフトです。その後、財務ソフトも導入いたしました。また、手書きで図面や系統図などを書いていたものを全ての図面はCADで一本化され現在はオートCADを使っております。ショウエイオリジナルの見積ソフト「みつもろうVer6」は、今もマイナーチェンジを行い進化させながら使っているのですが、お客様への見積もり提出速度は業界NO1を自負していまして強力な戦力になっているソフトです。また、従来技術者にしかできなかった技術資料や計算書の作成を「プラン96」と言うオリジナルソフトの開発により、誰にでもすぐに資料提出できるように致しました。この計算ソフトの完成により従来1週間くらいかかる技術計算資料が1~2時間で提出することが出来まして、これもお客様に大変喜ばれております
その後、LAN、ホームページ作成等に着手し、最近では受発注ソフトを作成いたしまして、いよいよ在庫、生産管理用ソフトの製作に入っていこうというところです。
私共の業務の流れは、まず引き合いがあり、CADによる系統図の作成、技術計算資料の提出が必要になり、その後、見積書を作成いたしまして、ネゴがあり受注となっていきます。この流れによりオリジナル業務ソフトの中で、いちばん活躍しているのは見積ソフトでして現在はバージョン6です。計算ソフトは「プラン96」の他に「スイミングプラン」などのオリジナルソフトがあります。販売促進のために新製品を商品化した時は、その都度、必要に応じて新しいプログラムソフトを開発していきます。
WANは営業所と九州工場と本社で立ち上げたものの、当社の規模では必要なかったという感じです。九州に工場がありますが、営業所も、ほとんどインターネットを使って業務を済ませています。WANよりもインターネットが使い勝手が良いのではないかと思います。営業マンやメンテナンスサービス担当者は、ノートパソコンを持って仕事をしておりましたが、現在、営業マンはiモードがあればメール送信や資料を得ることができますので、だれもノートパソコンを持っていきません。メンテナンス担当者については、現場に行ってデジタルカメラで写真を撮り、それをパソコンで本社に送り「ここが悪い」「あそこが悪い」とやりとりをするので、今でもパソコンを持って行くことが時々あるようです。